エッジトンネル(Edge Tunnel)
Edge Tunnelは、クラウドAI Hubサーバーがユーザーのローカルネットワークを介して内部システムにアクセスできるようにするトンネリング技術です。ファイアウォールやVPNで保護された環境でも、AI Hubからこれらのシステムを活用できます。
解決する課題
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ローカルシステムへの直接アクセス不可 → ユーザーPC上のMySQLやローカル開発サーバーなどは、AI Hubサーバーから直接アクセスできません。
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VPN環境の制約 → GlobalProtectなどのVPN経由でのみアクセス可能な社内システムは、外部からの接続が遮断されています。
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ファイアウォールポリシー → 多くの環境では、外部インターネットから内部ネットワークへの直接接続がセキュリティ上許可されていません。
動作方式
Edge Tunnelは、ユーザーPC上で動作するトンネルプログラムを通じて、AI Hubサーバーとローカルシステム間の接続経路を提供します。
接続手順
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トンネル設定リクエスト AI Hubでローカルシステム接続が必要な場合、「Use Edge Tunnel」オプションを有効化します。
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トンネルプログラムの実行 ユーザーPCでEdge Tunnelプログラムを実行し、AI Hubサーバーと接続します。
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接続中継 AI Hubサーバーからのリクエストがトンネルを通じてローカルネットワークに中継されます。
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ターゲットシステムへのアクセス トンネルプログラムがローカルネットワーク内のターゲットシステム(MySQL、VPNサーバーなど)に接続します。
利用シナリオ
🏠 ローカル開発環境
開発者PCで稼働中のMySQL、PostgreSQLなどのローカルデータベースにAI Hubから直接クエリを実行できます。
🏢 社内システム
VPN経由でのみアクセス可能な社内データベースやAPIもAI Hubから利用できます。
🔒 セキュア環境
ファイアウォールで保護された環境でも、内部ネットワークを外部に公開せずにAI Hubの機能を利用できます。
インストール・利用方法
1. トンネルオプション有効化
データベース接続設定で「Use Edge Tunnel」オプションをチェックします。
2. トンネルプログラムのインストール
提供されたコマンドをターミナルで実行し、Edge Tunnelプログラムをインストールします。
3. トンネル接続開始
npx -y @querypie/mcp-dev tunnel link 'your-tunnel-key'
4. 接続確認
AI Hubで「トンネル接続済み」ステータスを確認し、ローカルシステムへのアクセスを開始します。
技術的特徴
- TCPフォワーディング:ネットワークレベルで接続を中継し、さまざまなプロトコルに対応
- 自動ルーティング:ターゲットアドレスに応じて最適な接続経路を自動選択
- 接続状態モニタリング:トンネル接続状態をリアルタイムで監視
まとめ
Edge Tunnelは、クラウドサーバーがローカルネットワークにアクセスできるトンネリングソリューションです。
- ファイアウォールで保護された環境でもAI Hubを利用可能
- ローカル開発・社内システムとシームレスに連携
- シンプルなネットワーク設定ですぐに利用開始
ローカルのセキュリティを維持しながら、クラウドAIサービスの利便性を体験しましょう!